Long Sleep Trip 1st Album『The Little Prince Syndrome』概要 / 松沢昂樹

僕がこの記事をあとで見た時、恥ずかしくならないようにと、とても心がけているつもりで言葉を頭の中で並べているのですが、思い浮かんでくる言葉が多分臭いって思われるだろうなぁみたいなのばっかで…。

ほんとに『厨二病』という病気にかかっていると思います。僕は。

 

"そういう部分"もよく「青臭い」という言葉で片付けられるじゃないですか。

 

僕はまだこの「青臭いなぁ」や「若いなぁ」という言葉の意味を理解できないです。理解できないから『厨二病』なんでしょうね。

「青臭い」や「若い」で片付ける大人になりたくない。僕は大人になりたくない!

 

そう、だから『The Little Prince Syndrome(星の王子さま症候群)』なのです。

 

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Long Sleep Trip 1st Album『The Little Prince Syndrome』

 

《収録曲》
1.youth
2.sheep
3.The World is Mine
4.Toybox
5.Apollo37
6.怪獣とバラ
7.Sweet n' Bitter Chocolate
8. No Dream

 

言葉で発した感情はまっすぐ相手に伝わることなんてほぼない。

世の中は無数の誤解を産み、争い、いじめ、戦争、誹謗中傷…

散らかったの言葉をそのままこの記事の上に並べる、今の僕にできることはそれだけです。

言葉で伝わるモノなんてたかが知れている。

 

この世界(地獄)を諦めよう。もう死ぬしかねぇな。もうひとつの選択肢としての「音楽」

言葉以外の選択肢、芸術表現。

 

◾︎アルバムのテーマは「あきらめ」

 

伝えたいことはすべて曲の中に、このアルバムの中に詰め込んだ。

言葉だけじゃ伝わらないことも、「歌詞」と「音」が混ざれば聴き手に自分と同じ景色を見せることができると思っている。

ときに間接的に、ときに直接的に。

どちらも聴き手に自分と同じ景色を見せることで感情の共有を試みたい!

それが音楽だろう。

 

ていうか死ぬ以外にやることって音楽しかない。別に死に急ぐ必要もないしね。という魂胆でございます。

別にこれは僕だけじゃなく、みんな一部の幸せに"騙され"続けてこの現実(地獄)を生きてるんじゃないかなぁと。

朝6時くらいに起きて、8時間程働いて、帰って、寝て。その隙間に微かに垣間見える「幸福」に騙され続け、70歳近くまで働く。あとは死を待つのみ。

 

これを地獄と呼ばずしてなんと呼ぶ?

僕は諦めた。だからなんでもいいんだ。音楽を仕事にして嫌になろうが結局社会に出たら全部嫌になるだろうし、みたいなさ。

 

◾︎アルバムの音楽性諸々

 

ロックでありながら、あくまでも"ギターポップ"みたいな線引きが、このアルバムの収録曲に作ってる頃からずっとありました。

 

それぞれ8曲、違う顔を持ちながらも同じ匂いがするというか。

最初から最後まで一貫して漂う"憂い"というか、"虚ろさ"というか…。

聴きやすさの中にある"尖り"だとか…。そういうものを作りたかったんです。

ただの「尖ったロックアルバム」でもなく、

ただの「ポップなギターロックアルバム」でもなく、どちらも垣間見えるような、聴き手にとってどちらかで"普通じゃなさ"を感じてもらえるような…。

 

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◾︎10代である"今の自分"にしか作れなかった

 

期待、諦め、憂鬱、希望、争い、愛

僕がこれまでの19年間感じたことや、聴いてきた音楽ルーツ、その"10代である今の僕"にしかかけない感情、そのすべてをこのアルバムに真空パックしました。

そんな楽曲たちが今度は、誰かの大切なものになってほしいなと思っています。

 

この作品に詰め込んで、手元に何もなくなった状態でこのアルバムをリリースしてようやく、本当にようやくスタートラインに立てたような気がします。本当に長かった。

 

 

Long Sleep Tripの

『The Little Prince Syndrome』

末永く聴いてやってください。